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ダイダロスアタック (Daedalus Attack) とは、アニメ『超時空要塞マクロス』に登場する宇宙戦艦SDF-1マクロスが使用する攻撃技の名称。

リアルロボット系作品に数えられる『超時空要塞マクロス』において、スーパーロボット的な荒唐無稽さを反映したギミックであり、必殺技として「とっさの閃き」、「技破り」、「発展型への進化」などの王道パターンを踏襲している。巨大戦艦の打撃技という発想のインパクトと共に、敵艦の表面装甲が内側からの爆発により水ぶくれのように膨らんだ後で全体が爆発、撃沈されていくという演出が注目された。

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解説 編集

フォールドシステム消滅の影響で様々な機能を失ったマクロスだが、システム跡地に偶然発生したエネルギーを活用し、艦内技術陣は「有効防護面積の限られたバリア」を「複数展開」し「艦体表面に随意に移動」させることで攻撃を吸収するピンポイントバリア (PPB) を開発する。

ゼントラーディ軍司令官ブリタイ・クリダニクによるマクロス捕獲の命令を受けたゼリル艦隊に対し、マクロス艦長ブルーノ・J・グローバル准将はPPBシステムによる防護を前提に攻撃を持久、VF-1バルキリー隊を用いて敵を主砲射線上に誘引し一網打尽とする作戦を立案する。戦況は予定通りに推移するものの、主砲発射の段になってPPBシステムを原因とするトラブルが発生し、主砲が撃てなくなる。この事態に際し、ブリッジ勤務のマクロス航空隊主任戦闘管制官早瀬未沙中尉によって一種の接舷戦闘が発案される。

SDF-1マクロス右舷ドッキングポートに接合された超大型強襲揚陸艦SLV-111ダイダロスの艦首にマクロス所属のデストロイド部隊を配置したうえで、ダイダロス艦首にPPBを集中、これを防護した状態で敵艦に突入させ、船体表面装甲部を突破したのちに敵艦内部でダイダロス艦首の揚陸用ランプを開放し、デストロイド部隊が一斉射撃を行い目標を内部から破壊するというものである。

内容 編集

第6話で初登場し、2000メートル級標準戦艦(スヴァール・サラン)を撃沈。その後、正式な攻撃システムとして採用され、窮地を凌ぐ最終手段として用いられる。

しかし失敗もあり、第16話では心理的に不安定な早瀬未沙が突入タイミングを誤り敵艦を貫通、誤射したミサイルによって一条輝搭乗のバルキリーが撃墜される。またマクロス艦内に潜入した敵スパイの報告から、記録参謀エキセドル・フォルモが「ダイダロスアタック返し」とも呼べる絡め手を考案。第22話ではブリタイが乗艦である艦隊旗艦(ノプティ・バガニス5631)へわざとダイダロスアタックを敢行させ、逆にダイダロス艦首から白兵戦闘ポッドを突入させ、マクロスを艦内から攻略しようと試みる。

ボドル基幹艦隊との最終決戦となった27話『愛は流れる』ではこの発展型である「マクロス・アタック」を敢行する。強攻型の艦首部二ヶ所とプロメテウス、ダイタロスの艦首にPPBを配して敵旗艦に突撃し、中心部で全艦の反応弾を発射した後、追加装備されていた全方位バリアを展開して艦を爆発から保護。ボドルザーごと旗艦フルブス・バレンスを沈め、自身も地球への生還を果たす。

派生事項 編集

ダイダロスと対をなすマクロス左舷の大型攻撃空母CVS-101プロメテウスに関しても、設定の段階ではダイダロスアタック同様に艦首を敵艦内に突入させ、バルキリー隊が白兵戦を行うという「プロメテウスアタック(プロメテウスクラッシュとの説も)」が考えられていたが、使用されなかった。

劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』ではダイダロス、プロメテウスに代わり宇宙空母アームド-01、-02が接舷されているため、強攻戦術は用いられていない。ただし、後のゲーム作品『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』中には、アームド-01を用いた「アームドアタック」が登場する。ダイダロスアタックと異なり、アームド-01からバトロイドやデストロイドが戦艦内部に突入して白兵戦を行う演出となっている。

後継作品への影響 編集

時代が下ると単座の可変戦闘機にもピンポイントバリアを装備できるようになり、2040年を舞台とする『マクロスプラス』の劇中ではイサム・ダイソンのYF-19とガルド・ゴア・ボーマンのYF-21がピンポイントバリアを用いた打撃戦法を行う。その後、ピンポイントバリアを装備したバトロイド全般の戦法として広く浸透する。

2059年を舞台とする『マクロスF』第25話においては、マクロス・クォーターが「マクロスアタック」と言う戦法名で同様の攻撃を行い、バトルギャラクシーの主砲(ガンシップ)を破壊する。左腕(飛行甲板)側にて攻撃を行うが、「水ぶくれのように膨張後に爆発」という初代テレビ版に近い演出がなされている。続けざまにバトルフロンティアも右腕部分によるマクロスアタック[1]を加え、バトルギャラクシーを撃沈する。なお、この際にマクロス・クォーターが行う攻撃は飛行甲板(左腕)の舷側に設けられた幾つものハッチから各1機ずつデストロイドがせり出して攻撃を行うため、第一作での「逆襲による艦内への敵機の侵入」という欠点は解消されている。『マクロスF』の監督で、『超時空要塞マクロス』を観ていた世代である菊地康仁は、同作品にダイダロスアタックを入れようと第4話ごろから再三にわたって総監督の河森正治に提案し続けたが、過去作品の要素を繰り返したくないという思いが強い河森はこれを断り続け、最終話でようやく実現したという[2]

『ロボテック』版 編集

竜の子プロダクション製作の『超時空要塞マクロス』・『超時空騎団サザンクロス[3]機甲創世記モスピーダ』 の3作品をハーモニーゴールド USAHarmony Gold USA)社がライセンス取得、同一世界の異なる時代と世代を描いた、連続する一つの大河(サーガ)物語として翻案、再編集された「ロボテック・シリーズ」においても、作中の描写や、位置づけは同様であるが、ピンポイントバリア(PPB)を応用した窮余の衝角戦術であると説明され、名称もより英語での軍事用語の実態に近い「ダイダロス・マニューバー」(Daedalus maneuver )、つまり「ダイダロス機動」(戦術)に変更されている。

脚注 編集

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  1. 『マクロスF OFFICIAL FAN BOOK』学習研究社、2009年、51頁。
  2. インタビュー:菊地康仁『マクロスF OFFICIAL FAN BOOK』学習研究社、2009年、91頁。
  3. ただし、『モスピーダ』以外の二つの作品は日本の広告代理店ビックウエスト(Big West Advertising Co., Ltd. (BWA)がプロデュース、つまり制作に関わっている。

関連項目 編集

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