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マクロスシリーズ」は、『超時空要塞マクロス』およびその続編作品、外伝作品からなるSFアニメ・ロボットアニメである。

概要[]

ビックウエスト製作、スタジオぬえ原作[1]のアニメシリーズ。1982年に『超時空要塞マクロス』が放送されて以来、テレビアニメ、OVA、アニメーション映画を中心に作品が展開され、出版・音楽・玩具(プラモデル)・ゲームなど関連商品も多数発売されている。制作の中心的存在はメカニックデザイナー兼演出家の河森正治。その他、コンセプトデザイナーの宮武一貴、キャラクターデザイナーの美樹本晴彦、メカニック作画監督の板野一郎らも主要スタッフとして貢献している。

それぞれの作品に共通し、物語においてとても重要な部分を占めているのは、「バルキリーと呼ばれる可変戦闘機の高速メカアクション」、「歌」、「三角関係の恋愛ドラマ」である。これら3つを織り交ぜる独創的なSF感覚が特徴であり、映像と音楽の一体化を重視している。手描きや3DCG作画の限界に挑戦する姿勢や、歌謡曲、ロック、テクノ、オーケストラなど多彩な音楽の魅力がファンに支持されている。

作品一覧[]

テレビシリーズは全て毎日放送の製作によって、TBS系列で放送された。毎日放送は『ゼロ』を除くOVA作品の製作にも参加しているが、『II』のTV初放送はテレビせとうちをキー局に、テレビ東京系列で放送された。

ゲーム作品については「マクロスシリーズ (ゲーム)」を参照

超時空要塞マクロス[]

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-[]

マクロスプラス[]

  • OVA
  • 劇場版
    • マクロスプラス MOVIE EDITION(1995年)
  • 小説
    • マクロスプラス(全1巻、信本敬子、小学館、1996年)
  • 漫画
    • マクロスプラス タックネーム(U.G.E、角川書店、2010年)

マクロス7[]

マクロス ゼロ[]

マクロスF[]

  • テレビアニメ
  • 劇場版
  • 漫画
    • マクロスF(青木ハヤト、角川書店、2008年-2009年)
    • マクロスF 超次空歌巫女ランカ(黒岩よしひろ、角川書店、2008年)
    • マクロスF 抱きしめて、銀河の果てまで。(水島空彦、角川書店、2008年-2009年)
    • マクロスF しーくれっとびじょんず(okiura、角川書店、2009年-)
    • 超生徒会長シェリル(げろたん、角川書店、2009年-)
    • 娘ドラ◎(喜久屋めがね、角川書店、2009年-2010年)
    • マクロスF S.M.S☆物語(氷堂涼二、角川書店、2009年-2010年)
    • アイドルはつらいよF(高雄右京、角川書店、2010年-)
    • シェリル 〜キス・イン・ザ・ギャラクシー〜(小山鹿梨子、講談社、2010年-2011年)
  • 小説
    • マクロスフロンティア(全4巻、小太刀右京、角川書店、2008年-2009年)
    • マクロスF フロンティア・メモリーズ(小太刀右京、角川書店、2010年)
    • マクロスF フロンティア・ダイアリーズ(小太刀右京、角川書店、2011年)
    • 劇場版マクロスF(上下巻、小太刀右京、角川書店、2011年)
  • ドラマCD
  • OVA

その他[]

上記分類に該当しない作品、およびシリーズ作品を総合的に含むもの。

特徴[]

作品世界[]

舞台となるのは21世紀の銀河系宇宙。地球に墜落した謎の宇宙船とそこから得た超科学(オーバーテクノロジー)により、地球人類は目覚めを促され、宇宙時代へ歩みだすことになる。強大な異星人勢力ゼントラーディ人プロトデビルンと衝突する困難を経ながら、「文化の力」で共生の道を見出し、銀河系各方面へ生活圏を拡げていく。墜落した宇宙船の後の姿こそ作品タイトルの巨大宇宙戦艦 マクロスであり、地球を含む宇宙の歴史を変える「運命の船」となる。さらにプロトカルチャーと呼ばれる太古の科学文明も、種族の起源にまつわる重要な存在として関係する。

時代は主に動乱期の2000年代と繁栄期の2040年代以降に分かれる。キャラクターの世代交代も行われ、地球人とゼントラーディ人の混血二世が人種融合の証として登場する。戦中・戦後世代の感覚差も描かれるが、アイドル歌手リン・ミンメイマクシミリアン・ジーナスミリア・ファリーナ・ジーナス夫妻らは、象徴的なキャラクターとしてシリーズ各所に名を残している。その他、50万年前のプロトカルチャー時代や、動乱期と繁栄期をつなぐ成長期(2010 - 2030年代)も公式年表で設定が補足されている。作中の年代と主な出来事ついては年表の節を参照。

シリーズのテーマとしては、戦争や軍隊を背景にしながら文化をキーワードに、異文化間のカルチャーギャップ(カルチャーショック)による時代の変容が描かれる(異文化とは異星人に限らず、現代社会と旧社会、軍人と民間人など環境や価値観の異なる存在の意味も含んでいる)。河森は「戦争という異文化の交流によるカルチャーショックや、それにより変遷していく文化を扱うものとして、武力で決着しない作品をつくれないかと考えたのが最初のマクロスです[2]」と述べ、宮武は「意志の疎通の混乱から生まれるカタルシス、その上で出てくる"人間の軋轢とゴッタゴタと無茶苦茶さ"がマクロスの核なんです[3]」と説明している。この異文化の接触から生まれるもの、または異文化の壁を乗り越えるものとして、ごく日常的な「愛情」や「歌」が普遍的な価値を示している。

「歌」、「恋愛(三角関係)」、「戦争(可変戦闘機)」は三大要素として必ず盛り込まれているのも本シリーズの特徴である。

作品の解釈[]

マクロスシリーズについて、メインクリエーターの河森は「本当のことは別にある [1]」という発想から、次のような解釈を示している。

  • それぞれの物語は、架空の世界(マクロスワールド)の歴史的出来事をモチーフにして後から作られた創作作品(フィクション)である。史実をもとに制作されたが、描き方まで史実通りとは限らない[4]
  • テーマ・人物像・ガジェットなどは作り手の演出・脚色によりアレンジされている。同じ出来事をモチーフにしてもテレビ、OVA、映画ではそれぞれ異なった表現法になる。具体例として、『超時空要塞マクロス』テレビシリーズと劇場版の位置付けの違いを参照。
  • シリーズの公式年表は為政者が勝手に書き換えた年表をイメージしている[5]。年表上から作為的に消された「事実」も存在し、『マクロス ゼロ』のエピソードはこれに当たる[6]
  • 登場するメカも架空の実在機を各作品のスタイルにアレンジして「出演」させたもので、本来の姿は別に存在する[7][8]。性能・装備などは、軍の発表を基に軍事評論家が作った推測データ的な扱いである[9]
  • フィクションという意識から、作風も一作ごとに変えている。『超時空要塞マクロス』は日常ドラマ、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』は舞台劇、『マクロスプラス』は洋画、『マクロス7』は漫画、『マクロス ゼロ』は神話、『マクロスF』は学園青春ドラマ、『劇場版 マクロスF』は戦場ライブをイメージしている。

また、アニメを主軸に展開されたシリーズではあるが、製作者はアニメが主で模型やゲームなどの関連商品が従であるという考え方はしておらず、模型やゲームも等しくマクロスワールドを構築しているという考えを持っている。そのため、河森も宮武も敢えて「本編」という言い方はしないようにしている[10]

兵器・戦闘描写[]

『超時空要塞マクロス』で登場した可変戦闘機VF-1バルキリーは、実在の戦闘機に酷似した飛行形態から巨大ロボットに変形するという斬新なコンセプトで人気を博した。以降のシリーズでも同様の可変戦闘機が登場しており、『マクロスプラス』は次期可変戦闘機のトライアル自体が作品の主題となっている。

その可変戦闘機の活躍を更に引き立てたのが「板野サーカス」の異名を持つ板野一郎の作画であり、その視聴者の眼が追いつかないほどのダイナミックな機体の挙動やミサイルの乱舞は、本シリーズの代名詞であると共に、以降のSFアニメの演出にも多大な影響を及ぼしている。『マクロス ゼロ』以降の作品では、板野自身がCGモーションディレクターに転向したこともあり、全面的に3DCGによる描写が導入されている(『マクロスF』には板野は関与していない)。

年表[]

作品を時系列でみると以下の通り。

    • 『マクロス ゼロ』(2008年)
    • 『超時空要塞マクロス』『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』(2009年 - 2010年)
    • 『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』(2012年)
    • 『マクロスプラス』(2040年)
    • 『マクロス7』(2045年 - 2046年)
    • 『マクロス ダイナマイト7』(2047年)
    • 『マクロスF』(2059年)
    • 『超時空要塞マクロスII - LOVERS AGAIN -』(2090年代)
  • 年表に該当する作品名や放送話は<>内に記載する。
  • スタジオぬえ・河森正治版は河森や千葉昌宏(設定監修担当)が制作した年表を参考資料とする。『マクロスF』の時代については『RANKA マクロスF ランカ・リー オフィシャルブック』(太田出版)の記述による。
  • 『超時空要塞マクロスII - LOVERS AGAIN -』と関連ゲーム『超時空要塞マクロス2036』『超時空要塞マクロス 永遠のラブソング』はシリーズ原作者のスタジオぬえ・河森正治が関与しておらず、銀河大航海時代以降の歴史設定が異なるため、マクロスII版として別記する。
  • プロトカルチャー時代と統合戦争時代については『マクロス7』『マクロス ゼロ』にあわせて内容が改訂され、監察軍の起源や統合戦争の経緯などが変更されている。
  • 『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』は設定上「2031年に公開された映画」とされている。

テンプレート:ネタバレ

スタジオぬえ・河森正治版[]

プロトカルチャー時代[]

  • 紀元前100万年 - 宇宙初の知的生命体プロトカルチャーが誕生。
  • 紀元前50万年 - プロトカルチャー歴(P.C)元年。
    • P.C2600年代 - 宇宙移民開始。代理兵器として巨人種族ゼントラーディ人が開発、量産される。
    • P.C2800年代 - プロトカルチャー、広大な星間共和国を統一。
    • P.C2860年 - 星間共和国を二分する内乱が勃発。
    • P.C2870年 - 調査船が太古の地球を発見、原住生物に遺伝子改造を施す。のちに亜プロトカルチャー「人類」が発生。
    • P.C2871年 - 運用実験中の生物兵器エビルシリーズが暴走、プロトデビルンとなる。洗脳したプロトカルチャーやゼントラーディ人を率いて星間共和国を侵略。
    • P.C2872年 - プロトデビルンに生体エネルギー、スピリチアを奪われ、プロトカルチャーの85%が衰弱死。特殊能力者アニマスピリチア達の活躍で、プロトデビルンは先進科学惑星に封印される。
    • P.C2875年 - プロトデビルン戦の被害およびゼントラーディ人の暴走により星間共和国は崩壊状態となる。
    • P.C2900年 - プロトカルチャーほぼ全滅。ゼントラーディ軍と監察軍(プロトデビルンの洗脳兵)は主を失ったまま、闘争本能に従い抗争を続ける。

統合戦争(マクロス ゼロ)[]

  • 1999年
    • 7月 - 巨大物体が太平洋上の南アタリア島に落下。調査の結果、全長1km以上の宇宙船(コードネーム:ASS-1、のちのSDF-1マクロス)と判明。
    • 12月 - 宇宙船は戦闘用で、人類の5倍サイズの巨大異星人のものと分析される(注:第一次星間大戦後に監察軍の放棄艦と判明する)。
  • 2000年
    • 4月 - ASS-1から発見されたオーバーテクノロジー(OTM)により、対巨人用戦闘兵器バトロイドデストロイドの開発開始。
    • 6月 - 異星人の存在を公表(サイズは公表せず)。国連が地球統合政府作成案を発表。
    • 7月 - 統合思想に反発する諸勢力が蜂起。統合戦争と呼ばれる世界規模の紛争が始まる。
  • 2001年
    • 1月 - 地球統合政府および地球統合軍が発足。
    • 2月 - ASS-1をSDF-1と改称し、修復・再利用する計画が開始。
  • 2002年
    • 2月 - 全領域可変戦闘システム(可変戦闘機)の試案提出。
    • 5月 - 地球各地および月面に超巨大兵器グランドキャノンシリーズ建造開始。
    • 11月 - 月面アポロ基地地下にて純地球製のSDF-2建造開始。
  • 2004年12月 - 試作可変戦闘機VF-0フェニックス1号機完成。
  • 2005年9月 - 反統合勢力のゲリラ攻撃で、火星サラ基地撤収船団が全滅。
  • 2008年
    • 9月 - マヤン島近海海底でプロトカルチャーの遺跡(コードネーム:AFOS、通称:鳥の人)を発見。統合軍と反統合同盟軍の間で争奪戦が行われ、試作型の可変戦闘機やデストロイドが実戦投入される。戦闘の最中に「鳥の人」が覚醒して暴走。統合軍は「オペレーション・イコノクラスム」を発動。〈『マクロス ゼロ』〉
      • 「鳥の人」事件を機に反統合同盟は瓦解。
    • 11月 - 主力可変戦闘機VF-1バルキリーの量産開始。
    • 12月 - 統合戦争終結。宇宙空母アームド-01および02就役。

第一次星間大戦(超時空要塞マクロス)[]

  • 2009年
    • 1月 - SDF-1をマクロスと命名。
    • 2月 - マクロス進宙式当日、ゼントラーディ軍ブリタイ艦隊が出現。マクロス主砲の誤射を口火に第一次星間大戦が勃発。〈『超時空要塞マクロス』第1話〉
      • マクロス、フォールドの失敗で冥王星軌道へ転移。南アタリア島住民を収容し地球への帰還を目指す。〈『超時空要塞マクロス』第3話〉
    • 3月 - マクロス艦内に市街地完成。ブリタイ艦隊との戦闘でトランスフォーメーションを敢行。〈『超時空要塞マクロス』第5話〉
    • 10月 - マクロス、火星サラ基地廃墟にてカムジン部隊と戦闘。〈『超時空要塞マクロス』第7話〉
      • マクロス艦内テレビ開局記念ミス・マクロスコンテストでリン・ミンメイが優勝。〈『超時空要塞マクロス』第9話〉
    • 11月 - 早瀬未沙とバーミリオン小隊員計4名が捕虜となり、ボドル旗艦艦隊にてゼントラーディ人とファーストコンタクト。リン・ミンメイ歌手デビュー。〈『超時空要塞マクロス』第11話〉
      • 捕虜4名脱走に成功。マクロス地球帰還。〈『超時空要塞マクロス』第12話〉
    • 12月 - マクロスの全方位バリアの暴走で北米オンタリオ自治区壊滅。〈『超時空要塞マクロス』第19話〉
      • 統合軍総司令部の地球外出撃命令で、マクロス再び宇宙へ。〈『超時空要塞マクロス』第20話〉
  • 2010年
    • 1月 - マクロス艦内でリン・ミンメイ主演映画『小白竜(シャオ・パイ・ロン)』公開。〈『超時空要塞マクロス』第21話〉
      • ブリタイ艦隊のゼントラーディ兵士、マクロスへ亡命開始。〈『超時空要塞マクロス』第23話〉
    • 2月 - マクロス、ブリタイ艦隊と和平協定締結。両軍のエースパイロットであるマクシミリアン・ジーナス(通称マックス)とミリア・ファリーナが星間結婚。〈『超時空要塞マクロス』第25話〉
      • 2月11日 - ボドル基幹艦隊が太陽系内に進出。マクロス・ブリタイ同盟が「ミンメイ・アタック」で奇跡的に勝利するも、地球人類はほぼ全滅。〈『超時空要塞マクロス』第27話〉
    • 3月 - 地上戦ののち第一次星間大戦終結。
    • 4月 - 新統合政府発足。クローン技術による環境の再生、ゼントラーディ人との共存政策(教育やマイクローン化)を実施する。
  • 2011年
    • 3月 - マックス、ミリア夫妻の長女コミリア・マリア・ジーナス誕生。初の星間混血児として祝福される。
    • 8月 - 世界各地でゼントラーディ人不満分子の暴動発生。〈『超時空要塞マクロス』第28話〉
    • 10月 - ゼントラーディ軍の自動工場衛星奪取作戦。〈『超時空要塞マクロス』第30話〉
  • 2012年

銀河大航海時代[]

  • 2013年11月 - 近距離移民船団がグルームブリッジ恒星系で居住可能な惑星を発見、エデンと命名し移民開始。
  • 2014年 - 第二次、第三次超長距離移民船団(メガロード-02、03)出発。
  • 2016年 - メガロード-01、銀河中心付近で消息を絶つ(一般には情報公開されず)。
  • 2017年 - ゼネラル・ギャラクシー社設立。
  • 2025年 - メガロード-13、バロータ星系に移民開始。
  • 2030年
    • 9月 - 新マクロス級巨大移民船の1番艦就役。第31次超長距離移民船団は100万人規模となる。
    • 11月 - 第二次マクロスシティ防衛戦。以後、巨人サイズのゼントラーディ人は地球居住を許されず。
    • 12月 - 遺伝子疾患増加のためクローン計画終了。
  • 2031年
  • 2038年 - 新マクロス級7番艦(マクロス7)率いる第37次超長距離移民船団が出発。艦長・副長はマックス、ミリア夫妻。オブザーバーとしてエキセドル・フォルモが同行。

シャロン・アップル事件(マクロスプラス)[]

  • 2039年 - ヴァーチャルシンガー、シャロン・アップルがデビュー。銀河ネットワークチャートを席巻。
  • 2040年
    • エデンのニューエドワーズ基地にて、YF-19YF-21の採用コンペティション(スーパーノヴァ計画)が行われる。〈『マクロスプラス』〉
    • マクロスシティにて第一次星間大戦終結30周年式典を挙行中、シャロンの人工知能が暴走し、統合軍中枢機能を占拠(シャロン・アップル事件)。エデンから出撃したYF-19とYF-21により破壊される。〈『マクロスプラス』〉
  • 2041年
    • YF-19、次期主力可変戦闘機VF-19エクスカリバーとして制式採用。
    • 新マクロス級25番艦(マクロス・フロンティア)率いる第55次超長距離移民船団が出発。
  • 2042年 - YF-21、特殊作戦機VF-22シュトゥルムフォーゲルIIとして制式採用。

バロータ戦役(マクロス7)[]

  • 2043年 - 「氷の惑星」ことバロータ星系第4惑星(かつての先進科学惑星)の調査中、プロトデビルン封印フィールドの機能が低下。イワーノ・ギュンター以下特務調査隊が憑依・洗脳される。
  • 2045年
    • 3月 - 銀河系中心方面へ航行中のマクロス7船団、謎の敵バロータ軍に襲撃される。熱気バサラが戦場に乱入し歌い始める。〈『マクロス7』第1話〉
    • 4月 - FIRE BOMBERデビュー。〈『マクロス7』第9話〉
    • 5月 - バロータ工作員によりシティ7強制分離。フォールドシステムの故障により宇宙を漂流する。〈『マクロス7』第12話〉
    • 6月 - バロータ艦隊とマクロス7船団が会戦。バトル7トランスフォーメーション。〈『マクロス7』第16話〉
    • 8月 - 恒星α1101の重力に捉えられたシティ7をバトル7が救出。シティ7が船団に復帰。〈『マクロス7』第22話〉
    • 9月 - FIRE BOMBER、民間協力隊としてサウンドフォース結成。〈『マクロス7』第23話〉
      • マクロス7船団、惑星ラクスに到着しマクロス5船団の壊滅を確認。バロータ主力艦隊に包囲される。〈『マクロス7』第26話〉
    • 12月 - ラクス地下からプロトカルチャーの古代遺跡出現。調査によりプロトデビルンの正体が判明。〈『マクロス7』第37話〉
      • プロトデビルンの一体ギギルの自己崩壊により惑星ラクス消滅。〈『マクロス7』第38話〉
  • 2046年
    • 2月 - 特別攻撃隊による氷の惑星突入作戦(スターゲイザー作戦)決行。〈『マクロス7』第44話〉
      • 氷の惑星上で最終決戦。バサラの熱唱によりプロトデビルンはスピリチア自己再生種族へと進化し去る。〈『マクロス7』第48話、49話〉
  • 2047年 - 熱気バサラ、放浪の旅で惑星ゾラに立ち寄り、銀河クジラとセッションを試みる。〈『マクロス ダイナマイト7』〉

対バジュラ戦(マクロスF)[]

  • 2048年 - 第117次大規模調査船団(旗艦SDFN-4グローバル)が謎の異星生命体バジュラに襲われ壊滅。
  • 2059年
    • 3月 - マクロス・フロンティア船団に「銀河の妖精」ことシェリル・ノームが来訪。コンサート当日、同船団をバジュラが襲う。〈『マクロスF』第1話〉
    • 5月 - マクロス・ギャラクシー船団がバジュラの襲撃で消息を絶つ。〈『マクロスF』第6話〉
    • 7月 - 映画『鳥の人 -BIRD HUMAN-』公開。マオ・ノーム役のランカ・リーが脚光を浴びる。〈『マクロスF』第10話〉
    • 8月 - 惑星ガリア4にてゼントラーディ人の第33海兵部隊の一部が反乱。ガリア4の未踏エリアでSDFN-4グローバルの残骸が発見される。ディメンション・イーターによりガリア4壊滅。フロンティア船団、バジュラ準女王が率いる群と交戦。〈『マクロスF』第12話 - 第14話〉
      • フロンティア船団、超長距離フォールドを決行〈『マクロスF』第18話〉
      • フロンティア内部でバジュラ第2形態が大量発生。ハワード・グラス第4代大統領暗殺。〈『マクロスF』第20話-第21話〉
      • レオン・三島、第5代大統領に就任。S.M.S、フロンティア船団より離反。〈『マクロスF』第22話〉 
    • 9月 - フロンティア船団がバジュラ本星に到達。ギャラクシー船団の戦闘部隊、および戦乱の首謀者グレイス・オコナーらが融合したバジュラクイーンと交戦。S.M.Sの告発により三島大統領失脚。バジュラは人類理解により攻撃を停止。グレイスらはフロンティア船団とバジュラの連合軍に敗北。一連の戦闘の後、フロンティア船団はバジュラ本星への入植を開始する。〈『マクロスF』第24話-第25話〉

『マクロスII』版[]

2012年のメガロード-01出発後、地球には10年おき位にゼントラーディ基幹艦隊が来襲するが、歌による防衛網(ミンメイディフェンス)で退ける。地球文明は繁栄期を迎えるが、文化の力を過信する風潮も生まれる。

  • 2036年 - カムジン一派に手引きされ、ミンメイアタックを無効化するヌェルド艦隊が襲来。マックス、ミリア夫妻の長女コミリア・マリア・ジーナスらが属する訓練部隊がVF-1Rで出撃。〈『超時空要塞マクロス2036』〉
  • 2037年 - 再びカムジン一派とともにプラド基幹艦隊が来襲。〈『超時空要塞マクロス 永遠のラブソング』〉
  • 2054年
    • 5月6日- マクロス級移民船ミリオンスター、ログェス基幹艦隊の攻撃で撃沈。
    • 12月 - 冥王星軌道上にてブリタイ艦隊とミンメイアタックを中心に迎撃し、ログェス艦隊を撃退。
  • 2072年 - VF-2バルキリーIIシリーズ一号機ロールアウト。
  • 2081年 - 宇宙空間用VF-2SS配備開始。
  • 2086年 - 大気圏内用VF-2JA配備開始。
  • 2090年代 - ゼントラーディとは異なる種族マルドゥークが来襲。歌が通用しない勢力の出現で人類は再び存亡の危機に瀕する。〈『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』〉

テンプレート:ネタバレ終了

幻の企画[]

アドバンスト・バルキリー(Advanced Valkyrie)
1985年末、誌上で告知されたバンダイの模型企画。ガンプラのMSVにあたるスピンオフシリーズだが、プランナーの河森はマクロス世界外における可変戦闘機のバリエーション展開を構想していた。21世紀初頭、北米で活動する可変戦闘機テストチームNOVAの物語に並行してプラモデルを発売する予定で、5機種のデザインイラストや試作見本も公表されたが[11]、その後進展がなく商品化は頓挫した。
厳密にはマクロスシリーズの企画ではなかったが、可変戦闘機のバリエーション構想は『マクロスプラス』以降で結実する。幻のデザインとなったVF-X-11やVF-3000も、2001年発売のゲーム『マクロスM3』で陽の目を見た(VF-X-11はVF-9に改名)。河森はその後もマクロスのタイトルを外した可変戦闘機ものを作ってみたいと語っている。[7]
ハリウッド実写映画
1994年、マクロスシリーズの新展開に先立ち「4大プロジェクト」が発表され、OVA(マクロスプラス)、テレビシリーズ(マクロス7)、両作品の劇場版に続き「ハリウッドでの実写特撮映画化を準備中」と告知された。『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』をベースに歌をテーマにした作品で、アメリカでシナリオ検討段階まで至ったものの、実現しなかった。
なお現在、『マクロス』『サザンクロス』『モスピーダ』を再編集した米国版『ロボテック』の実写映画化がワーナー・ブラザーズにより進められている。
マクロス3D(仮)
1999年末に製作発表されたOVA作品。制作はマクロス関連のゲームムービーや『マクロス ダイナマイト7』のOPを手がけたゴンゾ。メカニック、キャラクターを含めフル3DCG作品という触れ込みで、2000年にデモ映像が公開された。しかしその後進展がなく、2002年に『マクロスゼロ』が発表されてからは「3DCG表現の可能性を探るためのテストピース」と説明されるようになった。なお、デモ映像は「マクロス3D VFX」というタイトルでDVD『マクロス20周年プレミアムコレクション』に収録されている。
(主要スタッフ)原案・メカニックデザイン・総監修:河森正治 監督:もりたけし 脚本:佐藤大 キャラクターデザイン:ソネハチ メカニックデザイン・美術設定:宮武一貴

脚注[]

  1. ただし『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』にはスタジオぬえは関与していない
  2. ニュータイプ』 2002年9月号 角川書店
  3. 『MACROSS DIGITAL MISSION VF-X 最強攻略ガイド』 小学館 1997年
  4. 史実作品の例:元禄赤穂事件を題材に作られた小説・映画・ドラマなどの忠臣蔵
  5. モデルグラフィックス』 vol.211 大日本絵画 2004年
  6. この『マクロスゼロ』自体も例にもれず映像作品であるという位置づけがなされており、海面から飛び散った水しぶきがカメラのレンズに降りかかるといった演出が意図的に盛り込まれている。
  7. 7.0 7.1 『グレートメカニック 2』 双葉社 2001年
  8. 『マクロス7』の劇中劇「リン・ミンメイ物語」でVF-19改を加工してVF-1に見せかけたり、『マクロスF』劇中で『マクロス ゼロ』のエピソードが映画化された際にVF-25の映像をCG加工してVF-0に見せたことが示されており、一連の作品の登場機体も同様にして再現されたことが示唆されている。
  9. 『グレートメカニック 8』 双葉社 2003年
  10. 『グレートメカニックDX 6』 双葉社 2008年
  11. 『模型情報』 1985年12月号 バンダイ

関連項目[]

  • 超時空シリーズ
  • ロボテック
  • スタジオぬえ
  • サテライト
  • バンダイビジュアル
  • ビクターエンタテインメント
  • スーパークエスト文庫
  • Another Century's Episode
  • ハセガワ

参考文献[]

  • 月刊OUT増刊 『マクロス・パーフェクト・メモリー』 みのり書房 1983年
  • 『B-CLUB』78号 バンダイ出版 1992年
  • 『This is Animation マクロスプラス』 小学館 1995年
  • 『アニメージュ』1995年11月号 - 1996年2月号連載「Dr.チバの、とってもくわしい!マクロス世界史講座(全4回)」
  • マクロス・クロニクル』ウィーヴ 2008年 - 2010年

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